【セカンドオピニオン】他院にて左下奥歯の歯根(根管)治療中。先生の意見が聞きたい!!
芦屋の歯科(歯医者)「朝日ヶ丘タカハシデンタルクリニック」院長の高橋です。
今回は他院にて根管治療中。
その歯の治療についてセカンドオピニオンご希望の患者様です。
< 主訴 > 他院にて左下7の根管治療中
歯にヒビが入っているので抜かないといけないと言われた。
「先生の意見を聞きたい!!」と、当院受診されました。
< 治療に至る経緯 >
2ヶ月に1度メンテナンスでかかりつけ歯科に通院。
左下奥に違和感がありレントゲンを撮影したが、その時は問題ないと言われた。
再び、腫れっぽくなってきたので主治医に伝えたが「歯周病なので歯磨きを頑張ってください」と言われた。
その後、左下奥歯の周囲の歯茎にプツプツと出来物ができ、主治医より「神経壊死」と診断され、根管治療が必要と診断された。
根管治療を開始したが治療中に痛みがあり、現在は根管開放(オープン)にしている状態で痛みは治った。
親知らずも原因かもと言われた。
治療を続けるうちに、歯にはヒビ(クラック)があり抜歯が必要と言われた。
友人にご相談、当院を紹介され受診した。
< 所見 >
・左下7 根管開放状態
・歯冠部にはクラックを多数認める(デンタルレントゲンでも確認)
・周囲歯周ポケットは正常範囲内
< CT所見 >
・左下7根尖部に透過像
・近心頬側(MB)根管内に不透過像
・左下8(親知らず)の炎症所見はなし
< 診断 >
・左下7根尖性歯周炎。
・歯冠部にはクラックを認めるも歯根まで及んでいない。
・近心頬側(MB)根管内に破折ファイル残留の可能性あり。
・左下8(親知らず)は今のところ問題ない。
・下顎の舌側に下顎隆起を認める。
→以上の所見より、「精密根管治療による治療可能」と診断。
但し、治療がうまくいっても今後、咬合力のコントロールを行わないと歯根破折するリスクは高いことをご理解いただき治療に入りました。
< 治療開始 >
通法に従い、浸潤麻酔を行いラバーダム防湿・消毒を行い治療を開始。
近心舌側根及び遠心根はすぐに穿通(グライドパス)を確認。
近心頬側に破折ファイルの存在を確認。
マイクロスコープを使用し、破折ファイルの除去を試みるも非常に細く小さいファイルのため超音波ファイルを用い破折ファイルを削合し除去(ファイル除去治療回数2回)。
その後は通法に従いニッケルチタン(Ni-Ti)ファイルおよびロータリーエンジンを使用し根管拡大(機械的清掃)、根管洗浄(化学的清掃)を行い、MTAシーラーを使用し垂直加圧根幹充填。
その後、仮歯にて約6ヶ月経過観察を行いました。
その間、食いしばり・歯軋りのお強い患者様でしたので、前歯の噛み合わせが今までと違い違和感がある等の訴えがありましたので、ナイトガーを装着して頂くことにしました。
約6ヶ月後のCT撮影では根尖部のわずかな透過像の消失及び問題なく食事が摂れていること、歯根破折がないことを確認し最終補綴(被せ物)治療へ移行しました。
治療後も定期的にメンテナンスに通って頂き、レントゲンでも経過を観察しております。
この患者様の場合、約3年経過しました。
現在のところ特に症状もなく順調に経過しております。
毎回メンテナンスの際は、噛み合わせのチェックと必要があれば調整を行うようにしております。
この患者様の場合ですが、
通院回数(初診〜経過観察〜治療終了まで)
:13回
*こちらは通院回数や治療回数の目安です。
治療部位や歯の状態により患者様個々により変わります。
治療費(税抜)
診断料:15,000円
ファイル除去:30,000円
精密根管治療(奥歯、再治療加算): 105,000円
ファイバーコア: 20,000円、仮歯:5,000円
経過観察:5,000円/回(1、3、6ヶ月)
最終補綴(銀歯):30,000円
*こちらは治療費の目安です。
患者様の治療部位や状態により治療費が異なる場合がございます。
根管治療専門サイト
当院では、専門的に精密根管治療を行っております。
精密根管治療について詳しく知りたい方はこちらを御覧ください。
詳細はこちらより↓↓↓
https://www.ashiya-dental.com/root.html
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